Welcome to our party 2 【気象系BL】
第92章 ヘタレ卒業宣言? by うめ
「翔ちゃん聞いて」
「うん」
和也が繋いだ手をぎゅっと握る。
「誰も翔ちゃんの事本気でヘタレだなんて思ってないよ」
「でも…」
「翔ちゃんは勉強も出来て頭がよくて周りに気配りも出来て…でもちょっと運動が出来なくて怖がりで…そんなギャップをファンの子達を楽しませる為にさらけ出してる。それをヘタレって言われるんなら…それは素敵な事だよ」
「和也…」
「前にも言ったでしょ?俺はそんな翔ちゃんの恋人でいられて誇りに思う」
「………ありがと…」
和也の言葉が嬉しくて…涙が出そうになった。
それを見て優しく微笑む和也がそっと唇を重ねてくる。
「それに…いつも俺の下で可愛く鳴いてる翔ちゃんもヘタレって言うなら…ヘタレでいいよ」
「ば、か…」
そしてまた重なる唇。
角度を変え、何度も重ねながら和也に押し倒される。
「俺足怪我してるんだけど…」
「ただの捻挫でしょ?」
そう言って笑いながら俺を見下ろす和也は…完全な雄モードになっていた。
まだ…ヘタレは卒業出来そうにないな…。