Welcome to our party 2 【気象系BL】
第92章 ヘタレ卒業宣言? by うめ
「お帰り翔ちゃん」
「………ただいま」
「じゃあ二宮さん。後は宜しくお願いします」
「任せといて。お疲れ様」
「お疲れ様でした」
マネージャーが頭を下げ、玄関を出て行く。
そして和也がそっと俺に手を差し出した。
「掴まって?」
「………うん」
差し出されたその小さな手を繋ぎ歩き出す。
そのまま寝室に連れて行かれ、ベッドに座らせられた。
「上げるよ?」
足をゆっくり支えながらベッドに上げられる。
和也がそのままそっと湿布の貼られた足首を撫でた。
「大した事なくてよかった。足も頭も」
「うん…」
「はぁ…全くあんな無茶して…」
ため息を付きながら和也がベッドに腰掛けた。
「………ごめん」
「何であんな事したの。あんなにがむしゃらに乱暴にやったらセットだって壊れるでしょ。俺が落ち着けって言ったの聞こえなかった?」
「何か言ってるのは聞こえたけど…夢中で…」
「………これもヘタレ卒業する為?」
「………」
黙ってると…和也の手が俺の手に重なった。