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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第92章 ヘタレ卒業宣言? by うめ


「翔ちゃん!翔ちゃんっ!!」


「え?」


「翔ちゃん?あーもう!良かったぁっ…!」


泣きそうな表情の和也が俺に抱き着いてくる。
周りには…メンバーやゲスト、スタッフの人達が沢山居て。


観覧のお客さん達もザワつきながら俺を見ていた。


「俺今…」


「翔ちゃん意識無かったんだよ?一瞬だけど…」


「あ…そうなんだ…」


セットの壁を見上げると…俺の登っていた箇所が一部崩れている。


俺…落ちたんだ。


「櫻井さん大丈夫ですか!?」


人混みを掻き分け、ディレクターが俺の前に座った。


「あ、大丈夫です」


「背中から落ちたんですよ。マットレスですけど頭も打ってるかもしれません。念の為に病院に行きましょう」


「いや、大丈夫です。こんな事でスケジュール崩す訳には…いってぇ!」


急いで立ち上がろうとした時、右足を激痛が襲った。


「翔ちゃん!」


慌てて和也が支える。


「大丈夫。ちょっと捻っただけ…」


「駄目。病院に行って!」


「でも大した事…」


「それを決めるのは医者だろ!」


いつになく真剣な和也が声を荒げた。


「大した事あったらそれこそ色んな人に迷惑掛けるでしょうが!後の事は気にしないで病院に行って!」


「………分かった」


そう言うとメンバーも頷いた。


スタッフ2人に支えられながら…俺は収録を途中で抜け病院へと向かった。

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