Welcome to our party 2 【気象系BL】
第9章 escort by つぎこ
『 空を見上げて 』
言われるまま、空を見上げてみた。
…。
う…わ…。
満天の…星、星、星…。
うわー…。
今にも落っこちてきそう。
すげー…
圧倒される…。
マジすげー…。
『 休憩終了 』
暫し銀河系にトリップして…
そしたらなんだか靄が霽れたみたいに軽くなってた。
それからまた延々と歩いて…。
あれ?
辿り着いたのは…宿泊先のホテル。
次は…
部屋番号。
さっぱり意味が分からなくなって…。
指定された部屋の前。
どうしたものかとスマホを眺めた。
「…おかえり。」
「…うわっ。」
不意に声を掛けられ、不覚にもビクリ…。
「…お疲れ様。」
「…あれ? なんで? 」
後ろにいたのは翔くんで…。
豆鉄砲でも喰らったような俺を見て、満足そうに笑っている。
まさかね。
「…付けてたりしないよね? 」
「 ヒト聞き悪いなぁ。護衛だよ。エスコート。」
翔くんは当然のように言って、俺越しにカードキーを差し込んだ。