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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第83章 スイッチON! by mimimama


「学生は残り数ヶ月しかないんだから、最後の試験ぐらいはいい点取ろうよ。俺たちには、こんなにいい家庭教師だっているんだから」

ねっ?と首を傾げながら俺に同意を求めてくる和に、思わず「うん」と頷いてしまった。

だって…
なんか、その仕草にドキッとしたから…

約束したからには必ずいい点を取ってやる。

急に上がったモチベーションは薄れる事なく、そのまま試験日に突入。
高校生活三年目にして初のオール80点代という、俺にしては快挙を成し遂げた。

「翔くん、見てよ!」
「智兄ちゃん、見て!俺も頑張ったよ」

戻ってきた答案用紙を意気揚々と広げて見せると、翔くんは嬉しそうなのに、和の兄ちゃんは何故か浮かない顔をしている。

「俺、約束守ったよ!だからいいでしょ?ねっ?」
「うん…まぁ…仕方ないか…」
「やったぁっ!」

ぴょんっと飛び上がりながら、和が俺の胸に飛び込んできた。

「おわっ…」
「潤くん、これから宜しくね」
「は?」
「いいな、潤。和の事を泣かせたりしたら、ただじゃ置かないかんな」
「は?何言ってんの?」

全く理解出来ない状況にぽかんと口を開けていると、和の顔が近付いてきた。

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