• テキストサイズ

Welcome to our party 2 【気象系BL】

第83章 スイッチON! by mimimama


二人で勉強するなら『適当でいいや』と高を括っていたのに。

家に帰ったらリビングに翔くんが居て。
待ってました、とばかりに部屋に連れて行かれて。
そのまま勉強する事、既に2時間…

俺の集中力は、とっくに切れていた。

「ほら、集中!」
「へーい…」
「潤…今度そんな返事をしたら、お前の可愛いケツ引っ叩くかんな」
「ひっ…」

慌てて翔くんからお尻を隠すと、笑いを堪えている和の姿が目に入った。

誰のせいでこんな事になってると思ってんだよ…

「ねぇ、翔ちゃん。これはどうやって解くの?」
「ん…ああ、これはな…」

でも俺を巻き込んだ和は一生懸命だ。

「なぁ、和。何で急に勉強なんかする気になったんだよ」
「うん…学校っていうのはね、社会生活に必要な事を学ぶ為の場所なんだって。だからちゃんと学んで来いって言われたの」
「誰に?」
「智兄ちゃん」
「は?」

その名前を聞いて、目が点になった。

「和の兄ちゃん?高校中退してるじゃん」
「だからこそ、ちゃんと勉強しておけば良かったって、今になって後悔してるんだって」

へぇ…経験者の言葉って訳だ。
あの人もたまにはいい事言うんだな。

/ 722ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp