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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第83章 スイッチON! by mimimama


苦痛としか思えない数時間を過ごし、授業を終えて外に出ると、校門の前にリュックを抱えた和が立っていた。

「何してんだ?」
「潤くんの事を待ってたんだよ」
「何で?」
「一緒に勉強しようと思って」
「は?」

勉強という苦手なフレーズが出てきて思わず顔をしかめると、和に腕を掴まれた。

「だってもうすぐ試験でしょ?あんまり悪い点数だとヤバイんじゃないの?」
「別にいいよ。その時は追試か補講受けるから…」
「ダメっ!」
「何で?」
「時間の無駄だもん」
「はぁっ!?俺にとっては、勉強する事の方が時間の無駄なんだけど…」
「何言ってんの。追試と補講を受ける方が時間の無駄でしょうが。ほら、行くよ」
「何処に?」
「潤くんの家に決まってるじゃん」

そう言うと、俺の腕を掴んだまま、駅の方に向かって歩き出した。

「ちょっと待てって。俺、行きたい所があるんだけど」

和の行動を阻止すべく咄嗟に嘘をついた。
でも、和を騙す事なんて出来なくて。

「演技下手…」

簡単に見破られてしまった。

「う…それを言うなよ。ヘコむだろ」
「ほら、行くよ」

結局は、大人しく後を付いていく事になってしまった。

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