Welcome to our party 2 【気象系BL】
第82章 ジャングルジムのおまじない by うめ
「かず!待てよ!」
かずはトイレに行くどころか…そのまま前を通り過ぎて店を飛び出して行った。
「かず!」
店から100メートル程の所で漸くかずを掴まえた。
「やだぁ離して…!」
「逃げんなよかず」
「やだやだ…」
ジタバタと暴れるかずを押さえ付ける様に俺はその華奢な身体を抱き締めた。
「潤く…」
「頼むから…もう離れないでくれ」
そう言うと…漸くかずは顔を上げて俺を見つめた。
「お前が…言ったの?俺が来るなら来るって…」
「だって…ずっと…」
その先を言い辛そうにかずが唇を噛み締める。
「言って?きっと…俺が喜ぶ事だから…」
「………本当に?」
「うん」
「………ずっと…好きだったんだよ…忘れられなくて…それで…相葉くんが…かざぽんの事好きだから合コンしようって言われて…その…チャンスだって…相葉くん潤くんと仲いいの知ってたから…」
「かず…」
「潤くん…潤くんは…」
「かず。あそこに行こう」
「え?あそこって…」
「行こう!」
かずの手を取り俺は走り出した。