Welcome to our party 2 【気象系BL】
第82章 ジャングルジムのおまじない by うめ
「わぁ…懐かしいね」
「だなぁ…」
暗がりの中、目の前に広がる小学校の校庭。
かずは幼い顔をますます幼くさせながら笑っていた。
「潤くん見て!ジャングルジムがあるよ!」
「上ろうか?」
「でもいいのかなぁ…」
「大丈夫だって。行こう」
かずの手を繋ぎ、ジャングルジムのてっぺんまで上る。
俺達の…お気に入りの場所。
「何年振りかなぁ…」
あの頃の定位置に腰掛け、かずは空を見上げてた。
「………覚えてる?かず…最後にあった日の事…」
「………うん」
ゆっくりとかずが振り返る。
「また逢いたい人と逢えるおまじない」
「うん…」
かずに向かって手を伸ばすと…かずがその手を掴む。
「再会したらまたするの。そしたら…」
かずの頬を包み、ゆっくりと顔を近付けるとかずが目を閉じる。
「そしたら…ずっと一緒に…いられるんだよ…」
ゆっくりと俺達の唇が重なった…。
「好きだよ…かず」
「潤くん…好き…」
思い出の場所で俺達は…漸くおまじないを叶える事が出来たんだ。
「潤と二宮くん遅いな…」
「2人で抜け出したんじゃない?」
「ねぇ相葉くん。2人でどっか行かない?」
「え、マジ!?」
「うん行こ?」
「じゃあお先に~♪」
「ねぇ智くん!俺達も…」
「ぐぅ…すぴー…」
「………」
ーTHE ENDー