Welcome to our party 2 【気象系BL】
第82章 ジャングルジムのおまじない by うめ
「ねぇねぇ頼むよ!2人連れてくって言っちゃったんだから~!」
「ざけんなよ。勝手に約束してんなよ馬鹿」
「だからそれはごめんって~翔ちゃん怒んないでよぉ」
「まぁまぁ…」
大学のカフェテリアのテーブルの向こう側で雅紀が必死に両手を合わせてる。
隣の翔は眉間にシワを寄せながら腕を組んでる。
「前話したじゃん。俺が狙ってる子。その子の友達に飲み会セッティングお願いしたら2人呼んで来るのが条件て言うからさ…」
「はぁ…俺そういうの嫌いだって知ってんじゃん」
「分かってる。分かってるから…昼飯5回奢るから!」
「潤はいいのかよ」
「俺は別に…適当にあしらえば…」
「翔ちゃぁん…お願い!」
「はぁ…しょうがねぇなぁ…」
翔が大きくため息を付く。
「10回」
「ひぇっ!ご、5回で勘弁してぇ…」
「10回。はい決まり」
「うぅ…バイト代が…」
「で、いつなの?」
「あ、うん。来週の土曜日。宜しくね」
「その子達の写メとかないの?」
ジュースを啜りながら翔が雅紀に聞いた。
割と乗り気じゃん…。
「あ、あるよ。割と皆可愛いからきっと気に入ると…」
雅紀がスマホを操作してテーブルに置いた。
「おぉ…」
食い入る様に画面を見る翔。
そんなに興味の無かった俺は横からチラッと画面を見る。
「え…」
俺はその画面から暫く目が離せなかった。