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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第8章 少女漫画みたいな恋 by みきちん


教室で相葉先生を待つ。

放課後、小論文の練習に
ちょくちょく付き合ってもらっている。


それにしても今日は遅いな……


ガラガラ……


窓から部活動の様子を眺めていると、
教室のドアが開く音が聞こえた。

「相葉センセー、おそ……」


目線の先にいたのは松本先生だった。


「相葉先生、学年会議が急に入って。
頼まれて代わりに来たんだけど……
俺でもいいかなぁ?」

断る理由なんてどこにもなかった。

「はい、よろしくお願いします」

自宅で書いてきた小論文を、
松本先生が真剣に読んでいる。

夕日に照らされる松本先生が
やけにカッコよく、大人っぽくて……

思わず見とれてしまった。

「よく、書けてると思うよ?」

「へっ?」

「細かいこと言ったら……」

机に置いてあったシャーペンで、
何ヵ所か修正してくれる。

書いている文字よりも、
綺麗な手に目線が行ってしまう。

細くて長い指、
そして文字を書くたびに浮き上がる血管。


触れてほしい……


答えは松本先生を目の前にしたら、
いとも簡単に出た。


「櫻井……」

名前を呼ばれて顔をあげると、
松本先生の顔が目の前にあった。

「松本先生、す……んっ」

俺の言葉は松本先生の唇によって遮られた。


そして、それをその後も
伝えることは出来なかった。

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