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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第8章 少女漫画みたいな恋 by みきちん


「お前が先生か……」

「まだ先生じゃないですよ」

懐かしい廊下を相葉先生と歩く。

俺は大学に進学し、教師を目指した。

そして母校へ教育実習に来た。

校舎も改装が入り、昔の面影はない。


『相葉先生、相葉先生、
至急職員室までお願いします』


「悪い、呼び出しだ」

「暫く、見学してていいですか?」

「もちろん、ゆっくりしていけ」

「来週からよろしくお願いします」

深々と頭を下げると、

「お前に頭下げられると、むず痒いわ」

苦笑いを浮かべ、職員室へと戻って行った。

相葉先生と別れたあと、
ある場所へと向かった。


教室に入り、席に座る。

あの日、松本先生とキスをした場所。

あのあと、松本先生は俺と距離を取り
話す事も出来ず、実習を終えて去った。


ガラガラ……


あの日のようにドアが開いた。

ゆっくりと俺に近づいてくる。

そして席に座ると、俺をジッと見つめる。

「松本先生……好き」


あの日、言えなかった言葉……


「俺も……」


あの日、貰えなかった答えと
あの日と同じ温かい唇が重なった。





END

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