Welcome to our party 2 【気象系BL】
第76章 Que Sera,Sera by Namako
「まあな…。暇だし、俺…」
社運を掛けて挑んだプレゼンでミスを犯した俺は、所謂”壁際”って所に追いやられていた。
たった一回のミスで、だ。
「ねぇお腹空いた。今日のご飯何?」
「パスタでいいだろ?…つか、たまには智が作れよな、居候のくせに…」
文句を言いながらも、俺はジャケットを脱ぎエプロンを首にかけキッチンに立った。
「そう言えば、今日バイトの面接行くとか言ってなかった?」
「んー?ああ、あれなら断られちゃった。住所不定はダメなんだってさ…」
智は小さい頃に親の都合で施設に預けられ、施設を出てからもアチコチを転々とした挙句、ホームレスのような生活をしていたらしく…
そんな時に出会ったのが、俺だったってわけで…
正直最初は同情だった。
でもまさか居候までさせるなんて…
俺も相当なお人好しだな。
「ねぇ、まだぁ?」
「すぐ出来るから…。先風呂入ってくれば?その間に準備しとくから」
「うん、そうする」
智がシャワーを浴びている間に、俺は大急ぎで晩飯の用意を済ませた。
「わあ、美味そ♪」
風呂から上がって来た智が、裸で俺の目の前を通る。
「何か着ろよな…」
「だって着る物無いんだもん。潤君のは大き過ぎるし…」
「だったらせめてタオルくらい巻いて来いって…」
正直目のやり場に困る。