Welcome to our party 2 【気象系BL】
第73章 予兆 by のさまじょ
居間のシーリングは古くて。
新しい蛍光灯を入れても、少し暗い。
大野さんの顔は蛍光灯に照らされているはずなのに暗かった。
「とびきりお人好しなんだな…」
「え…?」
「こんな見ず知らずの男を家に上げるなんて」
でもあんなところで濡れたままボケっとしてたら、死んじゃうし…見捨てることなんてできなかった。
くっと大野さんは笑うと、俺の腕を引き寄せた。
「ちょっと!何すんのっ…」
「潤…」
「え…?」
俺、名前言ったっけ…?
「拾ってくれたから…おまえの望むことしてやるよ」
「なに…?なんのこと…?」
強い力に抗えなかった。
居間のカーペットの上に押し倒されると、ジャケットを剥ぎ取られ、あっという間に裸にされてしまった。
「待って…大野さんっ…」
泣いて懇願しても、大野さんは止めてくれなかった。
「力抜いてろ」
少し苦しげな声が聞こえてくると、お尻に痛みが走った。
「…っあぁ…」
「くっ…きっつい…」
脱がされた服を掴んで、なんとか痛みを逃がそうとするけど、その質量は痛みを忘れさせてくれなかった。
「もうちょっと…力抜けよ…」
「う…無理ぃ…」