Welcome to our party 2 【気象系BL】
第68章 さとし by きぃな
カミサマ…おれを、人間にしてください
夢の中でおれはそんなお願いをした気がする
「ん…っ、ん~っ」
目を覚ましたおれは、グッと両腕を上げて大きく伸びをする
あれ?
いつもと違う変な違和感
おれはまじまじと上げた両腕を見つめた
ん…?
両…腕?
「えっ、ええっ!?」
う、腕がある
下を見れば、足がある
おれ…
人間になってる!
「ま、雅紀っ、雅紀っ」
ベッドで眠る雅紀の元へ近寄って、その身体を揺する
「っ、ん…っ」
「まさっ、ぅ…わっ」
雅紀の手がにゅっと伸びて、おれを引き寄せた
「うるさいよ…静かにしてなっ…て」
雅紀、寝ぼけてんだろうな
おれはそのまま雅紀の腕の中に捉えられてじっとしていた
そうしたら…
「っ、雅紀っ、ダメ…っ」
雅紀の手のひらが、俺の身体をまさぐるように動き始める