Welcome to our party 2 【気象系BL】
第68章 さとし by きぃな
「はい、終わり♪大人しくしてればなんともないでしょ?」
シャンプー終わり、俺は良い香りに包まれる
くたくたになったおれは、雅紀の用意してくれたタオルの上に丸くなると、うとうとし始めた
そんなおれの隣に座った雅紀が、優しく頭を撫でてくれる
「あのねさとし…俺もひとりぼっちなんだ」
そうなの雅紀、おれと一緒…?
「ちょっと前に、うちのわんこがね、俺の不注意で逃げたしちゃって、車に…」
おれを撫でる手から伝わってくる悲しみ
雅紀の視線の先にある写真を見上げれば、そこ写るのはおれと同じ種類のいぬ
「ふふっ、可愛いでしょ?美人さんだったんだよ…さとしにも見せてあげたかったな…」
そうだね、おれも会ってみたかったよ
「そのうえね、一緒に住んでた彼女が…あの子が死んだのは俺のせいだって言って、出ていっちゃったんだ」
かの…じょ?
おれに触れる雅紀の手が、悲しい
「俺もさひとりぼっちだから、一緒に居よう…ね?」
そんな雅紀の声を聞きながら、おれは眠り始めていた
雅紀と幸せになれるかな
雅紀と幸せになりたいな
そう思いながら、深い眠りに落ちていった