Welcome to our party 2 【気象系BL】
第66章 三位一体 by みきちん
「二宮くんは心臓移植を受けたんだ。そしてここにあるのは……俺の心臓」
俺の手を二宮くんの胸に導いた。
身体の中にある雅紀の心臓の鼓動が掌から伝わってくる。
「二宮くんとは夢の中で会えた。とてもいい人で二宮くんを救う事が出来て良かったって思った。でも……」
雅紀の手が頬に伸びると涙を拭った。
「智が心配だった」
「雅紀……」
「そんな気持ちを感じ取った二宮くんが『俺が大野さんのそばにいる』って言ってくれた。そして今日、二宮くんは身体を貸してくれた」
どうして?
見ず知らずの雅紀や俺にそこまで……
「大野さん今日、誕生日ですよね?」
目の前には二宮くんが立っていた。
「俺は命を救ってくれた相葉さんと相葉さんが大切に想っている大野さんの願いを叶えたいんです」
満面の笑みを向ける二宮くんの姿が雅紀の姿に変わっていく。
「誕生日おめでとう。智……俺を抱いて?」
「雅紀…っ」
その言葉で一気に熱が俺の身体を支配し、雅紀をソファーへ押し倒して唇を重ねた。
嬉しすぎる誕生日プレゼントを雅紀と二宮くんから貰った。