Welcome to our party 2 【気象系BL】
第66章 三位一体 by みきちん
「ごめん、わかりにくいよね?気にしないで読み込んで……」
「ちょっと黙ってて下さい」
冷たく突き放され、俺に目を向ける事なく作業に没頭する。
一瞬でも雅紀に似てるだなんて思った自分がバカだった。
ゴメン……
雅紀は雅紀だもんね。
ふぅーと溜め息をついて次の仕事に取り掛かったけど、アイデアは一向に浮かばず時間だけが過ぎていく。
「あの……」
どれくらい経っただろう……
遠慮がちな二宮くんが声が聞こえた。
「これ、どうでしょうか?」
その声に横からデスクトップを覗き込んだ。
うそ……
「ダメ……ですか?」
「ダメじゃない。凄いよ……凄いよ二宮くん!」
いつも雅紀にしか通じなかったアイデアが二宮くんに伝わって作り出されたキャラクターがデスクトップに映し出されていた。
「ありがとう……ございます」
「こちらこそありがとう」
俺の言葉に二宮くんが初めて……
ほんの少しだけ笑った。