• テキストサイズ

Welcome to our party 2 【気象系BL】

第65章 輪舞ーRondoー by millie



「あのね…僕のことを覚えてない人には僕のことは見えないんだよ。【黄泉がえり】のルールっていうのかな?
 
 人の死は単に肉体が滅ぶことだけで迎えるわけじゃなくて人の中にある記憶がなくなったときに本当の死を迎えるんだ。
 
 雅紀も和も僕のことを覚えていてくれて、例えば触れた記憶とか話し方の記憶とか…。
 
 持ってる記憶が鮮明なほど僕の存在を感じられるんだ。だからね、例えばここに過去に僕と関わりがあった人がいてもその人の中の僕の記憶が薄ければ僕の姿は見えないこともあるんだよ…」

寂しそうにそう教えてくれた智を抱きしめずにいられなかった。
周りの人間の奇異の目なんてどうでも良かった。
ただただ抱きしめて、智のことを感じたかったんだ。

「智、帰ろう?智のことをもっともっと感じたい。智がここにいるって確かめたいんだ」

智は小さく頷くと俺の背中に腕を廻した。
/ 722ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp