Welcome to our party 2 【気象系BL】
第63章 リユニオン~巡り逢えたら~ by うめ
僕の視界に映るのは…傷口を押さえながら僕を見つめる雅紀の顔。
「泣いてるの…?」
「智話さないで…血が…」
「雅紀…お願い…抱き締めて…」
「智…」
雅紀が強く僕を抱き締める。
僕のこの世で1番好きな場所。
最期は…ここで…。
「雅紀…ごめんね…僕…先に…」
「智…智っ…」
「ね…雅紀…生まれ変わったら…今度は幸せになれるかな…」
「智…きっと。きっとなれるよ。だから…また逢おう。絶対君を…探し出すから。見つけたら…抱き締めるから…だからっ」
「………やく…そく…」
「約束…約束だよ。ふぅっ…ぐすっ…智…約束する」
「うれ、し…」
不思議と痛みは無かった。
生まれ変わったら雅紀とまた…。
その喜びで…僕は幸せだった。
地面に座り込んだままの翔に目を移す。
「しょ…ごめんね…」
「………智…俺…何て事…」
「いいの…僕がいけなかった。しょ…は…悪くない…」
「智っ…」
「雅紀…ぎゅって…して…」
「うんっ…うん…!」
温かい雅紀の腕の中。
崩れ落ちる僕の手を雅紀はずっと握ってて。
また…きっと…巡り逢えたら…。
そして僕の意識は…途絶えたんだ…。