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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第63章 リユニオン~巡り逢えたら~ by うめ


目が覚めるとまだ部屋は真っ暗で。
目を擦りながら起き上がると翔は隣で熟睡していた。


ベッドを降り、時計を見上げると暗闇で見えないけれど2時か3時。


僕は燭台に明かりを灯し、部屋を出た。


広い広い翔の屋敷。
大きな螺旋階段を降りると…右に曲がった。


その先は来客用の応接間や台所、食堂になってる。
その奥にある小さな裏口から外に出た。


そこに広がるのは小さな裏庭で。
そこの先の長屋には使用人達が使っている寝所がある。


「雅紀…雅紀…?」


そこに向かって静かに声を掛けると…黒い影が動いた。


「智…?」


「………雅紀…」


その影が小走りで近付き、待ち焦がれた人が俺を抱き締めた。


「やっと逢えた…」


そう呟きながら雅紀の背中に手を回すと雅紀が僕の首筋に顔を埋める。


「………またあいつの匂いがする…」


「………」


「また…あいつに…?」


「じゃなきゃここには来られないから…ごめん…」


「………俺が…使用人なんかじゃなけりゃ…とっくに連れ去ってるのに」


「雅紀…」


「あいつに触れられなきゃここに来られないなんて…俺だって…触れたい…」


「………僕も…雅紀に触れて欲しい…」


「智…」


ゆっくりと唇を重ね、しっかりと抱き合った。
すると…いきなり裏口の扉が音を立てて開いた。

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