Welcome to our party 2 【気象系BL】
第62章 散花の誓い by 咲子
「ね‥桜、綺麗だね‥」
茶色の髪に薄紅の花びらをのせて微笑む君は‥
‥あの日のことを覚えてる‥?
「うん‥リーダー、昔から桜、好きだよね。」
無邪気な笑顔にそう答えると、一瞬彷徨わせた視線を寂しそうに落とした彼は
「桜には想い出が‥沢山あるんだ‥」
そう呟いた。
「‥俺も。大切な想い出がね‥。」
俺は柔らかな髪を飾るその花びらを摘んで、彼の掌にのせた。
薄紅のそれを懐かしげに見つめた彼は、ふわりと微笑む。
「ホントに?‥じゃあオレたち一緒だね。」
嬉しそうに弾んだ声に‥
キラキラと輝く瞳に‥
来世でも逢いたいと願う
「そうだね‥また一緒に桜をみようね。」
幾世を超えて‥
俺は必ず‥君に逢いに行くよ
END