Welcome to our party 2 【気象系BL】
第58章 貴族探偵はつらいよ by みきちん
「ありがとうございました」
潤が店員にお礼をいうと、
俺たちも頭を下げた。
「いつもありがとうございます。
お仕事、忙しいんですね」
「そう……ですね」
苦笑いを浮かべつつ返事をする。
「皆様、似てますね?」
「へっ?」
「巷で噂の『貴族探偵』に」
ドキッ…
「そっ、そうですか?」
台本に無い事は
うまく受け答えできないよ……
「人数もピッタリ5人」
「人数はピッタリでも、
男性ばかりじゃ成り立ちませんよ?」
「でも、一番そっくりですよ?
お客様が……メイドに」
薄気味の悪い笑みを浮かべながら
和を舐め回すように見る。
コイツ……狙ってんな。
すると智が和の股間に手を伸ばし、
ギュッと握り込んだ。
「んぁ…っ」
「コイツ、相当なモノ持ってるから
メイドなんて無理っすよ」
店員を見てニヤリと笑った。
ゴクリと生唾を飲み込む店員。
智、逆効果……
「それに貴族がリムジンなんて
レンタルしませんよ」
翔がすかさずフォローを入れる。
「では、またよろしくお願いします」
間髪入れない翔の言葉と共に店を後にした。