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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第58章 貴族探偵はつらいよ by みきちん


今日も使用人が推理するのを見守る。

料理人は食事を全員に用意し、
最後はメイドが美味しい紅茶を入れる。

最近はプロジェクターを使って、
再現VTRまで作ってる。

「犯人はあなたですね?」


最後のキメ台詞は俺。


すると視線の先の犯人が
ナイフを持って俺に向かってくる。

「うぁぁぁぁぁぁ!」


俺に危害が及ぶ可能性……ZERO


「失礼っ!」

俺の前に執事がしゃがみ込み、
絨毯を引っ張る。

「うわっ!」

足元を掬われた犯人は転倒した。

「手こずらせやがって」

物陰から偉そうに出てくる刑事。


お前……逃げてただろ?


さも自分の手柄の様に、犯人に手錠をかける。

「ご苦労様でしたっ!」

俺たちに敬礼して去っていった。



「御前様、今日も名推理です」

俺は何もしていないけど、
周りの女性の目はハート。

もちろん、使用人にも同じ目を向ける。

「そろそろ行くぞ」

「「「「はい、かしこまりました」」」」

「御前様!」

「この中から一人を選ぶのは酷なこと。
またお会い出来たらきっとそれは運命。
その時は甘いアバンチュールを……」


決まった……

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