Welcome to our party 2 【気象系BL】
第57章 S執事とM貴族 by きぃな
「ん…はっ、はぁっ」
「っ、ふっ、微かにショコラの味がいたしますね」
唇を離してニヤリと微笑う
「さ、サクライ…っ」
「二人きりの時は、名前で呼んで頂くように申しておりますが?」
「っ、し…ショ…ウっ」
御前が俺の名前を呼んだなら、それは誘いの合図
「御前、醜いヤキモチなどどなたも召し上がりませんよ?」
貴方の全てが私であるように、私の全ては貴方なのだから……
「ショウ…早く…っ」
熱く潤んだ瞳と伸ばされた手が、俺に向けられる
「ふふっ、では、甘い時間を過ごすことに致しましょうか…」
俺はその手を取ると、ゆっくりと御前の唇を塞いだ──