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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第56章 お気に召すまま❤ by ガーベラ♡



すると、雅紀様が拗ねたように唇を尖らせて俺を睨んでいる。

「雅紀様。お加減はいかがです..」
「...翔。ここに来て」
「...はい」

側に行くと、雅紀様が右手を差し出す。
応じるために手を出すと、パッと手首を掴まれて強く引かれたせいで、俺は主人の両脇に手を付いて倒れ込む。

顔が近い...

彼の眼差しは、明らかにいつものそれとは違う。
...どうしよう...

するとそこへ、ノックの音。
...助かった!

メイドが言いつけたものを持ってきたのだ。

それを受け取って部屋に戻ると、また二人になってしまう。


俺は静かに、雅紀様の側に傅いた。

「翔...今夜はずっとここにいて...」
「...ですが..」
「ダメだよ。これは命令だよ?俺の側を離れないで...」

「承知しました...何か召し上がりますか?」
「じゃあ、メロンがいいな..」

俺はトレイごとベッドの脇に持って行った。

「あ~ん」
「...ハイ..どうぞ」

口の中にメロンを一切れ入れてやると、彼は幸せそうに目を細めた。


...なんてお可愛らしい..

「ねえ、翔...覚えてる?昔はよく一緒に寝たよね?お風呂に入ったり...」

「昔のことです...でも、懐かしいですね..」

「こっそり屋根裏部屋に入り込んで寝ちゃってさ~...」
「あれは、かなり叱られました..」

「毎日一緒にいたもんね!」
「そうでした...それより。
雅紀様、汗が...着替えましょう」
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