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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第56章 お気に召すまま❤ by ガーベラ♡



初めて雅紀様に会ったのは、俺が8歳、雅紀様は7歳の時。
祖父が相葉家の執事だったので、そのまま俺も見習いに入った。

といっても、当時は雅紀様の遊び相手。
彼がこんなに遠い存在と知らない俺は、友達として対等に付き合っていた。


彼の髪を拭きながら、ほんの少し思い出に浸っていた。気が付けば、湯船の雅紀様が口を少し開け、呼吸がいつもと違う。

慌てて抱き上げると、心なしか身体が熱い。

しまった!!
俺としたことが。
風呂に入る前から体調がよくなかったのかも。

タオルで包むと、雅紀様が目を開けて、俺の首にしがみ付いてきた。

「翔...」

「申し訳ございません。私が気付かず...」

慌ててベッドに寝かせ、寝間着を着せた。

「翔、翔も服、濡れちゃったね...」
「あ、急いで着替えて参ります」

すると雅紀様が俺の手を掴んで、
「ここで着替えてよ。ずっと側にいて」

「...そう言う訳には...」

雅紀様が熱っぽい目で俺を見つめる。

「すっ、直ぐに参りますから..」
「翔!」

俺は逃げるように自室に戻った。
彼のあの目に...どうにかなってしまいそうだ///


大急ぎで着替えて戻ると、メイドと医者が雅紀様のベッドの脇に来ていた。

丁寧に診察した医師は、
「軽い風邪でしょう。薬を出しますから、取りに来させてください。」
「はい。分かりました..ありがとうございました」

「飲み物と、果物。後は軽食をここへ。雅紀様は今日はディナーにはいかれない。」

メイドに指示を出し、ベッドの側に戻る。
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