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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第56章 お気に召すまま❤ by ガーベラ♡


「お帰りなさいませ」
恭しく車のドアを開けて頭を下げる。

「ただ~いま♪櫻井」


ルームミラーで後部座席の雅紀様を確認してから静かに車を発進させた。


......視線を感じる。
じっと俺を見つめる...

それまで大學のことを話していた雅紀様が、急に声のトーンを変え、

「翔...今日は、霧笛楼のチョコレートケーキが食べたい気分だな~」

ミラー越しに絡む視線はほんの少し微笑み、声は甘えた響きに変わっている。

「その呼び方は...ケーキなら、買っておきました。」
「流石~...♪翔は俺のことなんでも分かってるんだよね~」

「痛み入ります」

「......ねえ、翔。二人の時はさ、そんな言葉使わないでよ!他人行儀じゃん!!」

「ですが...」

「ダ~メ!これは命令だよ。翔」

「...はい..雅紀様..」

まだ満足いかないといった顔で、雅紀様はシートに深く身を沈めた。


屋敷に帰ると、いつもお風呂に入る雅紀様。

バスタブに身体を預けて目を閉じる。

「翔...気持ちいよ~。何だか眠くなっちゃう...」

いつものように頭を洗っていると、言ってる側からウトウトし始める...

本当に。
大人になっても、何時までも子どものようなお方...
純真で、無垢で...無邪気で...


頭を流しても目を開けない主人の顔をじっと見ていた。

綺麗だ...
何て整った顔をしているんだろう。

小さい頃から、変わらない...
品があって、男性なのに美人という感じで。
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