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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第55章 Eternal YOU~緑光 by のさまじょ


「本日はこちらの部屋でおやすみくださいませ」
「…あの…"お父様"は…?」
「旦那様は伊豆でご静養でございます」
「そう…」

二宮の家には、"お父様"しかいない。
クラスメイトだったニノの母親は、小学生の頃に亡くなったと聞いている。

だから、僕には新しく"お父様"ができる。

でも、その"お父様"はニノが亡くなったショックで、今は身体を壊しているという。

「雅紀様の荷物をお預かりしております。お召し替えを…」
「ありがとう…」

この話は、急に決まって。
僕は一度も訪れることがないまま、この家に住むことになった。
だから、この家には取りあえずの荷物しか送っていない。

この部屋はゲストルームだろうか。
居間と寝室の二間続きで、重い色の調度で整えてある。

見渡していると、櫻井が僕の部屋着を持って前に立った。

「こちらの部屋は、今晩のみのお部屋です。明日からは雅紀様の居室にお移りくださいませ」
「わかった」

櫻井に導かれて洗面室に入った。
制服から着替えて居間に戻ると、櫻井は微笑んでいた。

「ディナーのご用意ができております」

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