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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第55章 Eternal YOU~緑光 by のさまじょ


この家に僕が来たのは、クラスメイトのニノが死んだからだ。

親同士が旧知で、本当は大野くんに行くはずだった話…

大野くんは…
ニノが亡くなってから、どんどんおかしくなって。
今は学校にも来ていない。



"二宮家の養子"

そんな風に呼ばれる日が来るなんて…



「おかえりなさいませ、雅紀様」

車を降りると、いきなり言われた。
一度も来たことのない家に、"おかえりなさい"と言われて戸惑ってしまった。

「あ、ああ…」
「本日より雅紀様にお仕えします、櫻井と申します」

櫻井は優雅にスーツの身体を折り曲げた。

「本日お休みになられる部屋を整えてございます。まずはそちらの荷物を…」

僕の手から通学カバンを取ると、前に立って歩き出した。
車寄せから正面玄関へ入る。

相葉の家より、少し小さい。

相葉の家は旧華族で、二宮の家は貴族院議員の家柄。
どちらも明治の頃に家が隆盛し、今に続いている。

元の家よりも小さくても、このような家を継がせてもらえるなんて思ってもみなかった。


今日からここが…僕の家…


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