Welcome to our party 2 【気象系BL】
第54章 仰せのままに♡ by Namako
翔ちゃんとの電話を切り、俺は少しでも役に入り込めるように、リビングの家具の配置を変えた。
やっぱり雰囲気作りは大事だからね。
「よし、こんなモンかな」
天幕セットのように豪華ではないけどね。
「あ、そうだティーセットも用意しとかないと」
食器棚の奥から、一番上等のティーセットを用意してから、アイス用のポットに、ミネラルウォーターとティーパックを入れた。
「うん、完璧」
後は翔ちゃんの到着を待つだけだ。
ピンポ~ン…
部屋のチャイムが鳴り、スーツをビシッと着込んだ翔ちゃんが部屋に入って来た。
「どうしたの、スーツなんか着ちゃって…」
「いや、少しでも執事らしく、と思ってさ…。つか、お前だって何その恰好…クククッ…」
翔ちゃんが俺を見て肩を揺らす。
「な、何って…、貴族って言ったらバスローブかな、と思ってさ…」
だってあんな時代錯誤もいいとこの衣装なんて、持ってないし…
「ま、雰囲気作りから入る辺り、お前らしい、っちゃらしいけどな?」
翔ちゃんが部屋の中をグルリと見回して、今度は盛大に肩を揺らした。
翔ちゃんだってさ、一緒じゃん?