• テキストサイズ

Welcome to our party 2 【気象系BL】

第54章 仰せのままに♡ by Namako


翔ちゃんとの電話を切り、俺は少しでも役に入り込めるように、リビングの家具の配置を変えた。

やっぱり雰囲気作りは大事だからね。

「よし、こんなモンかな」

天幕セットのように豪華ではないけどね。

「あ、そうだティーセットも用意しとかないと」

食器棚の奥から、一番上等のティーセットを用意してから、アイス用のポットに、ミネラルウォーターとティーパックを入れた。

「うん、完璧」

後は翔ちゃんの到着を待つだけだ。


ピンポ~ン…

部屋のチャイムが鳴り、スーツをビシッと着込んだ翔ちゃんが部屋に入って来た。

「どうしたの、スーツなんか着ちゃって…」

「いや、少しでも執事らしく、と思ってさ…。つか、お前だって何その恰好…クククッ…」

翔ちゃんが俺を見て肩を揺らす。

「な、何って…、貴族って言ったらバスローブかな、と思ってさ…」

だってあんな時代錯誤もいいとこの衣装なんて、持ってないし…

「ま、雰囲気作りから入る辺り、お前らしい、っちゃらしいけどな?」

翔ちゃんが部屋の中をグルリと見回して、今度は盛大に肩を揺らした。

翔ちゃんだってさ、一緒じゃん?

/ 722ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp