Welcome to our party 2 【気象系BL】
第53章 遊戯 by millie
「ねぇ翔ちゃん、見て、これ。【貴族と執事】だって」
あの後、なんとか撮影を終え、資料とともに帰ってきた家の俺の部屋で俺よりも熱心に資料を読む雅紀。
手の中には貴族探偵な雅紀と雅紀御前に使える執事影山な俺の話があった。
「うわっこれ…えっろ」
「どれ、見せて?うわ…御前、縛られてるよ?影山にさぁご奉仕されてめっちゃ嬉しそうじゃん…。雅紀もこうされたい?」
「え?翔ちゃん?」
戸惑う雅紀をベッドに引き倒す。
そう…その冊子に描かれてるように。
「御前…失礼ながら股間が…お目覚めのようでございます。影山が心を込めてご奉仕させていただきます」
「うわっ影山!」
「翔とお呼びください、御前」
言いながら雅紀の衣服をどんどん剥いでいく。
「あっ、ダメ…。恥ずかしい…」
煌々と明かりのついたままの部屋で一糸まとわぬ姿の雅紀に欲情する。
「御前の全てを…私に」
「翔…ダメっ、あんっ」
押しとどめようとする手を掴んでにやりと笑う。
「御前…お手を…」
素直に手を差し出す雅紀の腕を首にしていたネクタイで縛る。
「これで悪戯はできませんね?御前」
「や…御前って呼ばない…で?雅紀って…名前で…」
「かしこまりました、雅紀様…。私が責任を持って主人である貴方を快楽の頂にお連れいたします」
目尻に浮かぶ涙を唇で吸い取ると…雅紀が花のように笑った。