Welcome to our party 2 【気象系BL】
第49章 時告 by millie
『翔…もう…いい…前を見ろ。進めよう……止めてしまった時を…』
『待って!さと!智クン!』
伸ばそうとした手を何かに阻まれてその正体を見よう見開いた目は闇に包まれていた…。
「翔…翔くん…。……が進めてあげる…。だからね…信じて?」
手首に纏わり付く布の感触。
同じものが目を覆ってる。
微かに薫るのはあの人のコロンの香り…。
「智くん?」
「そうだよ…翔…。俺が……僕が…止めてしまった時を進めるから…感じて?ここに……が…いることを…」
唇を塞ぐ感触…それさえも彼を思い出させるけど…これは智くんのもの。
わかって尚、求めるように舌を出した俺を優しく抱きしめて溶かしていく…。
「さと…智クン…好き…、愛してる。ずっとずっと貴方が好きで…貴方しかいらない…。ねぇ連れてってよ…」
智くんに抱きつきながら必死で訴えた。
俺の言葉を呑み込むように…俺の心を包み込み塗り替えるように智くんは俺の身体の至る所に口づけて舐めていく…。
智くんの愛撫に震える身体は素直に反応を示していく。
「翔くん…そう、そのまま感じて?大丈夫…翔くんはちゃんと進めるよ…」
智くんの口に自分のモノが包まれる。
イヤらしい水音を立てて施される口淫と後孔を出入りする指に翻弄され、焦れた熱が集まっていく…。
「ダメっ出るっ」
あと少しというところで智くんの唇が指が離れていく…。
「あっ…さと…」
「翔?ちゃんと感じてね?」
その一言に貫かれる衝撃を思い身構えた……のに…包まれたのは俺自身だった。
スルスルと音を立てて手首と目元の戒めが解かれる。
明かりを捉えた目に映ったのは俺に跨がり揺れる智くんの美しい肢体だった。