第48章 いつかの約束　by　きぃな

｢さと…ここで俺と再会した事を『運命』と言うなら、悪い方の運命は俺が断ち切ってやるから…｣
｢しょ…｣
｢俺に全部任せてくれないか？｣

さとがボロボロと涙をこぼしながら、俺を見上げて笑う

｢うん…うん、最初から…今もずっと、俺は翔のものだから…｣

そう言って微笑うさとが愛おしくて、思わずそっと唇を塞いだ

｢っ、元気になったら、今度は続き…しような｣
｢っ、んふふっ、優しくシてよね｣

あの頃、傍に居てさとの夢を応援してやれなかった罪滅ぼし

俺は必ずさとを救うと心に誓った

それから俺はさとのため猛勉強
幸運にも手術の日程も決まり、さとは手術に向けての体力作り

全てが順調にいっていると思っていた…そんな矢先


その日は突然やって来た


ある日の休日

俺は一本の電話で起こされる


さとの容態が急変した…と