Welcome to our party 2 【気象系BL】
第48章 いつかの約束 by きぃな
「でも、翔に会えたから、俺…もう思い残すことないや」
諦めにも見える表情を俺に向ける
「…さと、本当にそう思ってんの?」
「だって…」
俺はさとをじっと見据える
寂しげに潤むその瞳
「……翔にまた会って、運命だなんて思って、やり直したいと思った」
見上げる瞳が切ない光を放つ
「あの時応援出来なかった海外で医療を学ぶ夢を、また一緒に傍で応援したいと思った…でも…もう俺には時間がないんでしょ…っ、わっ」
俺は今にも涙がこぼれそうな瞳のさとを、ギュッと抱き締める
「しょ…俺、まだ…生きたいよ…っ、翔の傍で生きたい…っ」
「さと……」
俺を見上げた瞳から、涙が一粒こぼれ落ちた