Welcome to our party 2 【気象系BL】
第48章 いつかの約束 by きぃな
──数日後
病状が落ち着き、一般病棟に移されたさと
病室に入ると、相変わらずのふにゃっとした笑顔を俺に向ける
「しょ…久しぶり」
「『櫻井先生』な?」
「んふふっ」
「ははっ」
お互いの視線を合わせて笑い合えば、離れていた時間が一気に埋まって行くような気がした
でも俺は、さとに伝えなきゃならないことがあって
「さと、おまえ…このカラダ」
「うん、あんまり良くないんでしょ」
正直、あんまりなんてレベルじゃなく、かなり深刻な状況だ
「だからね、俺…どうしても翔に会っておきたくて」
「だから日本に戻って来たの?」
「んふ、そう。でも翔、どこにいるかわかんなくて、探し回ってたら具合悪くなって…」
さとがまたふにゃっと微笑う
「そしたら運ばれた病院に翔がいるんだよ?運命だよね」
俺は黙ってさとの話を訊いていた