Welcome to our party 2 【気象系BL】
第48章 いつかの約束 by きぃな
「大野さん…大丈夫?」
一夜明けて、俺はベッドに横たわるさとに声をかける
たくさんの機器に繋がれたさとが、虚ろな瞳を俺に向けて、ゆっくりとまばたきをする
「そう。その調子なら、すぐにこの鬱陶しい機械外せそうだね」
瞳を閉じたさとが少し微笑ったような気がした
「じゃあ…また来るから」
そう言って背を向けて立ち去ろうとした時、さとの手が俺の白衣の裾を掴んだ
「大野さ…」
振り返るとさとはもう眠りに落ちていて、俺の裾を掴んだのは無意識だったんだろう…
「俺のこと…わかってんのかな…」
さとの手を静かに戻すと、そっと部屋を後にした