Welcome to our party 2 【気象系BL】
第47章 僕の小さな管理人 by ガーベラ♡
『夜行くね』
ご本人からLINEがあったのはその翌日。
いつも忙しい智が会うのを決めて、勝手に来る。
俺の予定なんか、聞いてこない。
そんな勝手な恋人だけど、もう付き合って3年になる。
「そんなにあいつに会うのが楽しみかよ?
あんな、好き勝手な奴」
「お前の主人だろ?その言い方..」
嬉しそうに夕ご飯を作る俺に、小さい智が文句を言う。
そこに、智がやってきた。
「翔!!久しぶり~♪ほら、チーズケーキ買って来たよ❤」
「やった!ありがと」
俺たちは玄関先で再会のキスをする。
ちょっと大人なヤツ...
それを、テレビの横で10㎝の智が見ている。
「お前さ、ほったらかし過ぎだよ!」
「しょうがないだろ?忙しいんだから」
「翔くんが可哀想だよ」
「だから、おまえを付けてるんだろ?...どうなんだよ?翔は浮気してないだろうな~?」
「...知るかよ..」
今夜は珍しく本人と分身の意見が食い違う。
「ほら、ご飯食べよう!」
俺の取り成しも無視して、二人は言いあう。
「もっと翔くんを大事にしろよ」
「お前に言われなくてもしてるよ!」
「してないよ!翔くんはな~」
喧嘩は徐々にエスカレートして、
そして...
「もう!お前なんかいらない!!」
「智!ダメだ..」
.....遅かった。
小さい管理人は...消えた...
3年間、俺の側にいつもいた...のに..
本物の前で、俺は茫然と立ち尽くしていた