Welcome to our party 2 【気象系BL】
第46章 number00-SS- by のさまじょ
あれから一年が過ぎた
ショウの居ない部屋にやっと慣れては来たけど、今でも心は寂寥で支配されてる。
誰もいない部屋。
返事の返ってこない部屋。
…ぬくもりのない部屋…
こんなの、ショウが来る前は当たり前だったのに…
いつまで経ってもショウが忘れられなかった。
ショウのAIチップを握りしめて、ぼけっとする時間が増えた。
職場でもボケッとすることが増えたが、元々ぼけっとしている教師なので咎められることはなかった。
それに担任も持っていなかったし、気楽なものだった。
それが急転直下、来年度からは担任を持たされることになりそうだった。
それに、どうやら新人教師の教育係とやらにならなければならないらしい…
気が重かった。
今の俺は、なるたけ他人と関わり合いたくなかった。
ショウの思い出の中に、漂っていたかったから…
忙しくなると、ショウとの日々を思い出す時間が削られてしまうような気がしていた。