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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第44章 君と描く未来、その先へ… by Namako


後片付けを三人とスタッフに任せ、俺達は一足先にギャラリーを後にした。

きっと普段以上に気を使っていたんだろうね、繋いだ智君の手がいつもより熱い。

「着いたら起こしてあげるから、少し寝るといいよ」

車窓に視線を向ける智君の瞼は、今にもくっついてしまいそうだ。

「うん、そうするよ。ちょっと疲れた…」

俺は信号待ちのタイミングで、カーステのボリュームを最大限に絞った。

そして聞こえてきた、智君の規則的な寝息。

車を路肩に寄せ、後部座席からブランケットを取ると、それをそっと肩にかけてやり、頭を俺の肩に凭せ掛けた。

脱力しているせいか、少し重たく感じるけど、その重みすら、俺にとっては嬉しくて…

「お疲れ様」

眠る耳元にそっと囁き、再び車を走らせた。


マンションの地下駐車場に着くと、起きる気配のない智君を背中におぶってエレベーターに乗った。

やがてエレベーターが指定した階で停まり、冷たい風が吹き抜ける通路を、足早に部屋へと向かう。

片手で鍵を開けドアを開くと、真っ直ぐに寝室へと向かった。

眠ったままの智君をベッドに降ろすと、少しだけ軽くなった背中に寂しさを感じた。

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