Welcome to our party 2 【気象系BL】
第43章 旅立ちの日に by うめ
「………先生」
意を決した俺は…身体ごと彼の方を向いた。
それに答える様に先生も…柔らかい表情で俺を見つめる。
「俺…先生の事…まだ好きだよ」
「うん」
「フラれたけど…まだ好き」
「ふふっ、フッても毎日ここに来てたからな」
先生の手が伸びてそっと俺の髪を撫でる。
「もう…先生と生徒じゃない」
「せんせ…」
ゆっくりと彼の顔が近付き、そっとその唇が俺に重なる。
夢にまで見た先生とのキス…。
俺の人生で初めての…優しくて…甘いキス。
俺は…先生のシャツをギュッと掴んだ。
先生も…俺の事…?
そう思っていいの…?
ゆっくりと離れていく顔。
先生が微笑みながら…親指で俺の唇をなぞった。
「先生…」
「………」
「おいらもな…好きだったよ」
「………本当に…?」
「うん。告白された時に気付いた。おいらも…好きなんだって。真面目で真っ直ぐで…器用だけど不器用で…絵が下手くそなお前が可愛かった…。お前の笑顔に…何度教師って立場捨てそうになったか…」
「先生…じゃあ…」
すると…先生が静かに俺から離れた。