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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第39章 ひょうたんからチョコレート by のさまじょ


「帰らないの?」

そう聞くと、潤んだ瞳を俺に向けた。

「先輩…」

あ、なんか怒ってる。
言っておくが、本当に俺は相葉と喋ったこともない。
だから、なんで相葉が俺のこと好きなのか全くわからない。

部室はガランとして…
俺と二宮だけになっていた。

「絵…」
「え?」
「絵の続きは…どこで描くんですか?」
「…まあ、乾いたら実家持っていって描くよ」
「なんでっ!?」
「えっ?」
「俺っ…その絵が描き上がるの楽しみにしてたのにっ…」


恋敵?の俺に、何を言ってるんだ…


予想外の二宮のセリフに、俺は固まってしまった。
二宮はドスドスと俺の元まで歩いてくると、ぎゅっと俺のブレザーの腕を掴んだ。

「大野先輩のお家、遊びに行ってもいいですか?」


次の週末、カンバスを抱えて三鷹行きの電車に乗っていた。
隣には…二宮が座ってる。

「三鷹って、中央線だったんですね…」
「いや、総武線でもいけるけど…?」

そういうと、ぱっと二宮は嬉しそうな顔をした。

「俺も、実家、総武線です!」

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