Welcome to our party 2 【気象系BL】
第33章 メッセージ by mimimama
モニターに映っているのはキャップを被った…大野さん…
すぐにロックを解除すると、モニターから大野さんが消えた。
数分後、うちの玄関には息を切らしながら俺の目を見つめる大野さんがいた。
「なんでうちを知ってるの?」
「相葉ちゃんに聞いた。だって…」
大野さんがバッグに手を入れて、あの丸い箱を取り出した。
それを俺に差し出す。
「ニノが欲しいから…直接、渡しに来た」
箱には俺の書いた汚い字が見えた。
【直接くれたら俺をやる 和】
素直に受け取れない俺からの、世界一可愛くないメッセージ。
それでも俺が欲しいって言ってくれる大野さんに、俺の視界が涙で歪む。
「本当に俺が欲しい?」
「俺はニノが欲しい」
「こんなメッセージなのに?」
「ニノらしいじゃん。俺はこれを見て、ここに来たんだから」
しっかりと箱を両手で受け取って、大野さんの肩に顔を埋めた。
背中に回された手が、俺の身体をぎゅっと抱きしめてくれる。
嬉しすぎて涙が止まらない。
大野さんを家にあげると、ソファの上でまた抱きしめられた。
「ニノ…」
顔をあげると…キス…された。