Welcome to our party 2 【気象系BL】
第32章 Joyeuse Saint Valentin by うめ
「うまっ…!何だこれ…本当にお前が作ったのか?」
「オペラってフランスのケーキ。すっごい大変だったんだから」
「すっげーうまい…」
色んな味の層を一度に口に入れると…味がひとつにまとまり絶妙なハーモニーになる。
深い、濃厚な大人の味わいだった。
「ありがとな…初めてだよなこんな…」
「智香ちゃんに言われたの。ちゃんとあげないと駄目って。娘に言われたらやらない訳にいかないでしょ」
「だから…早く行けって言ったのか…」
「でもこれは二度と作らない。疲れた!」
「また作ってよ」
「やだよ」
「また作って…2人で食べよ…」
そのままかずを抱き寄せ唇を重ねる。
「ん…やぁだ…」
くふっとかずが笑いながら首に手を回す。
おいらは残り一口のケーキを少し手で摘まみ、かずの口に入れまたキスした。
舌を絡めてると…中でケーキが溶けていく。
芳醇な香りが広がった。
「んー…濃厚…」
ぺろりと唇を舐めながら俺を誘う様に見上げる。
色っぽいその瞳に吸い寄せられる様においらは目の前の愛する嫁さんをソファーに押し倒した。