Welcome to our party 2 【気象系BL】
第29章 それはやっぱり恋でした。 by きぃな
「さっそく今日の予定ですが…」
「あ、じゃあ私は一旦失礼します」
櫻井が一礼して部屋から出ていった
それをチラリと見やって、二宮が続ける
「今日は夕方より会食がありますので、それまでにあれやこれや…」
「…やだ」
「はい?」
二宮がジロリと俺を見る
「めんどくせ」
俺は一言 言い放つ
「そういう訳には参りません、今後の社運を左右しかねない大事な会食のひとつですので…」
「…じゃあおまえさ、俺のいうこと聞いてくれる?」
二宮が俺を見つめて小首をかしげる
「俺さ、メイドが良かったんだよね」
俺はクローゼットから紙袋を取り出すと、二宮に向かってバサッと放る
「それに着替えてよ。そしたら会食とやらに行ってやってもいいよ」
ふふっ、おまえみたいにプライドが高そうなヤツ、無理に決まってるよな
「…それで会食に行っていただけるなら、お安いご用です。少し失礼いたします」
二宮は紙袋を持つと部屋を出て、10分もしないうちに戻ってきた
…可愛らしいメイドの格好をして