Welcome to our party 2 【気象系BL】
第29章 それはやっぱり恋でした。 by きぃな
翌日──
「ん…っ」
数回部屋に響いたノックの音で目を覚ます
「……はい」
ドアが開いてて入って来たのは櫻井
と、その後ろに続くもう一人の男
「雅紀さんおはようございます。こちら、昨日お伝えした…」
櫻井の後ろにいた男が俺に歩み寄り、深々と頭を下げた
「初めまして雅紀さま、二宮和也と申します」
そう言って顔を上げた一人の男
その白い肌、少し上がる口角、俺よりもちっちゃいくせに、まっすぐ俺を見つめるその茶色い瞳に飲み込まれそうになる
「雅紀さま?どうかされました?」
「…あ、いや」
そんな俺を見てふふっと微笑うその顔に、俺の心臓がドクンと高鳴った
なんだこの感覚
俺はその変な感覚を消すように首を振ると、大きく息を吐いた
「誰が来ても同じこと。俺は気に入らなければ容赦なく切るから、そのつもりで」
「心得ております」
今度はいつまでもつのか…
「はぁ…雅紀さんってば、またそんなことを…」
櫻井が深くため息をついた