Welcome to our party 2 【気象系BL】
第29章 それはやっぱり恋でした。 by きぃな
欲しいものは昔から何でも手に入った
気に入らないものはすぐに手放した
大企業『相葉グループ』
その跡取りとして産まれた俺は
なに不自由なく過ごしてきた
だけど
ココロは満たされることはなく、日々ただ退屈に過ぎて行くだけ
唯一心を許していたのは、数年前に俺の専属医師になった櫻井
「雅紀さん、明日から来る新しい執事、私の後輩で…」
「ふーん…」
「ったく、雅紀さんは気に入らないとすぐクビにするから…」
「…じゃあセンセが執事もしてくれたらいいじゃん?」
「それは無理です、私は医者ですから」
ったく、カタイよなぁ…
まぁ、明日から来る新しいヤツも気に入らなければ…
「では雅紀さん、私はこれで失礼します」
櫻井が俺の部屋を出ていく
俺はヤツが調合した睡眠剤を飲んでベッドに転がり、そのまま眠りについた