Welcome to our party 2 【気象系BL】
第28章 疑惑の香り by みきちん
「イテッ……」
松潤がペチンと俺の頭を叩く。
お願いだから、
叩く時はアクセサリー外して?
「見えない相手に嫉妬してんじゃねーよ」
「ニノに確かめてもないのに、
悩んだって仕方ないでしょ?」
翔ちゃんは優しく諭してくれる。
松潤も翔ちゃんも俺の気持ちを……
「もしかして……」
「まさか……気づいてないとでも思ってた?
ダダ漏れだよねー?」
松潤も翔ちゃんもニヤニヤしながら頷く。
「マジかよー!」
俺は思わず手で顔を覆った。
……ずっと好きだった。
今年でニノと出会って20年
好きの想いも同時進行で年月が経った。
いい加減、片想いを打破しようと
今年はアピールしまくった。
ネットでは愛の告白だの騒がれてたのに……
本人には全く届いていない。
「こうなったら、当たって砕けろだ!」
俺に満面の笑みを向け
ガッツポーズするリーダー。
「砕けちゃダメでしょ」
苦笑いの翔ちゃん。
「諦めるのは気持ちを伝えてからでも
遅くはないんじゃない?」
松潤の言葉は最もだけど……
でも今回ばかりは、当たる前に玉砕だよ。