Welcome to our party 2 【気象系BL】
第28章 疑惑の香り by みきちん
「ここ1ヶ月……
相葉くんの誘い断ってるよね」
パタンとパソコンを閉じる松潤。
「しつこかったあなたへの誘いも
パッタリなくなったし……」
チラッとリーダーを見つめる翔ちゃん。
「何よりあの匂い……」
「リーダーも気が付いた?」
そう、それなんだよ。
俺の誘いを断るようになってから
感じるようになった不思議な匂い。
「俺、あの匂い苦手だわ」
難しい顔をする翔ちゃん。
「俺はどっちでもないけど……
あんな匂いの香水、嗅いだことないよ」
松潤でも知らない香り。
「もしかして……外国人と付き合ってる?」
リーダーの言葉に、全員が固まった。
「「「「ないないない」」」」
発言したリーダーを含んだ全員で
笑いながら否定した。
一応、笑って見せたけど……
全然、笑えない。
そしてその香りは日に日に強くなる。
その理由はどっち?
彼女から貰った香水を
嬉しくて毎日つけているから?
彼女とずっと一緒にいるから、
その香りがニノに移ったの?
でも、どうしてだろう?
彼女の存在ををチラつかせる香りなのに……
なせが嫌いにはなれなかった。