Welcome to our party 2 【気象系BL】
第28章 疑惑の香り by みきちん
何だよ……何なんだよー!
「脚をバタつかせるな。煩い」
パソコンでコンサートの映像を
確認している松潤が斜め下から俺を睨む。
脚広げて膝に肘をつき、貧乏ゆすりしながら
睨む松潤は風貌はまさにヤ○ザ。
いつもだったら『ごめん』って謝るけど
俺だってイライラすることはあるんだ!
「松潤だっ……」
言いかけた言葉を飲み込んだ。
それは誰にイライラしてて言う言葉?
松潤じゃない。
これは完全な八つ当り。
松潤だって真剣にファンの皆が
喜んでくれるように頑張ってるのに……
考えたら俺、自分の事ばっか……
怒る気持ちは消え失せ、
思わず溜め息を溢した。
「……七変化だな」
「えっ?」
翔ちゃんが新聞を閉じて俺を見る。
「嬉しそうにしてたと思ってたら、
玉砕してシュンとなって……
イライラしてるなって思ったら
自己嫌悪になって落ち込んで……」
「ん……落ち込んでる?
相葉ちゃん……また断られたの?」
翔ちゃんの肩に頭を預けて寝ていた
リーダーが目を擦りながら俺を見る。
『また』って……
どうして知ってるの?